「このままじゃ、体も心も持たないぞ…」
Webライターとして月5万円は達成したものの、その先どうすればもっと成長できるのか、全く道筋が見えない日々。本業から帰宅し、子供たちを寝かしつけた後、待っているのは深夜までの孤独な作業でした。
作業中に襲ってくる強烈な眠気、続く集中力の低下…。
そして案の定、翌日の本業にまで影響が出て、眠くて仕事にならないこともしばしば。
「これじゃ本末転倒だ。深夜の作業は、僕にとって良い選択じゃない」
そう痛感しながらも、他にどうすればいいのか分からない。
SNSで流れてくる華やかな成功談は、まるで遠い世界の出来事のように感じられました。
稼ぐことに必死で、自分が思い描いていた理想の副業ライフとは程遠い現実に、僕は静かに疲弊していました。
昔の僕は、人に何かを聞くのが本当に苦手でした。
ちっぽけなプライドが邪魔をしたり、「こんなこと聞いたら迷惑かな…」と勝手に思い込んだり。
でも、そんな僕が今、声を大にして伝えたいことがあります。
この記事では、劣等感を抱え、深夜作業に明け暮れていた僕が、ある“気づき”をきっかけに「聞くこと」の本当の力に目覚め、そして多くの人の「道しるべ」となることを願って立ち上げたインタビュー企画『キクミチ』へと繋がっていく、僕自身の七転八倒の物語をお伝えします。
誰にでもできる「聞くこと」で人生を好転させるヒントを共有できれば嬉しいです。
聞けない僕の壁 ~プライド、劣等感、そして深夜の孤独~
以前の僕は、本当に「聞けない人間」でした。
本業の職場でさえ、上司に「こんな初歩的なことを聞いても大丈夫だろうか…」と一人で悩み込み、結局タイミングを逃しては自己嫌悪に陥る日々。
できることなら、上司との会話は避けたいとさえ思っていました。
自分の未熟さを見抜かれるのが怖かったのです。
そのくせ、心の中では常に他人と自分を比較していました。
「なんであの人はあんなにスムーズに仕事を進められるんだろう」
「それに比べて自分は…」
そんな劣等感が重くのしかかり、プライドだけが高い僕は、誰かに教えを乞うことを「負け」のように感じていました。
Webライターとしての活動も同様でした。
思うように成果が出ない焦り。
それでも誰にも相談できず、ただひたすら深夜までパソコンに向かう。
眠気と戦い、集中できない自分に苛立ちながらも、他に道が見えない。
家族との時間も犠牲にしているのに、なぜ結果が出ないんだ…。
まさに八方塞がり。
そんな孤独な戦いの中で、僕の心身は静かに限界を迎えようとしていました。
「リアルな声」と「上司の言葉」が教えてくれたこと
八方塞がりだった僕に、二つの大きな転機が訪れます。
一つは、自分と似たような境遇で悩みながらも、一歩先を進む人たちの「リアルな失敗談」や「困難を乗り越えた具体的なエピソード」に触れたときでした。
「これだ!僕が求めていたのは、きらびやかな成功体験じゃなく、こういう等身大の物語なんだ!」
と、雷に打たれたような衝撃を受けました。
本や教材からは決して得られない、生きた知恵と勇気が詰まっていたんです。
そしてもう一つが、本業でのある出来事。
大きな壁にぶつかり途方に暮れていた僕が、本当に藁にもすがる思いで、普段は避けていた上司に
「どうしてもここが分からなくて…」
と相談したときのことです。
上司は、僕の話をじっくりと聞き、的確なアドバイスと共に仕事の本質まで丁寧に教えてくれました。
その瞬間、長年僕を縛り付けていた「聞くことへの壁」が、ガラガラと崩れ落ちるのを感じました。
「ああ、聞くことって、こんなにも自分の成長に繋がるのか!」と。
この二つの体験は、「聞くこと」に対する僕の価値観を180度変えました。
という、新たな目標が芽生え始めたのです。
「キクミチ」始動! ~聞く喜びを、今度は届ける側へ~
「誰かのリアルな話が、きっと誰かの道を照らすはずだ」
その確信を胸に、僕はインタビュー企画『キクミミチ』を立ち上げました。
「聞く(キク)ことで、あなたの道(ミチ)がひらけていくように」
「誰かの話が、あなたの道しるべなる」
という強い願いを込めて。
趣味で漫才をしていた経験から、人とリラックスして話すことや会話を盛り上げることは、僕の数少ない得意なことの一つでした。
「聞きやすい」と言われる自分の声も、この企画なら活かせるかもしれない。
僕自身が実感しているように、教科書や本を見て学ぶよりも、直接話を聞くことは記憶に深く刻まれやすく、すぐに実践できる大きなメリットがあります。
音声だからこそ伝わるその場の空気感や話の“間”も大切に、心地よく分かりやすいコンテンツを届けたい。
そんな想いで、Xスペースでのライブ配信と、公式サイト「キクミチノート」でのアーカイブという形で、僕の新しい挑戦が始まりました。
『キクミチ』では、すでに大きな実績を持つ成功者の話だけでなく、まさに今、壁にぶつかりながらも試行錯誤を重ねている先輩ライターの「今、頑張っている途中」のリアルな声にフォーカスしています。
「初めての継続案件がもらえたけど、納期管理でパンクしかけた…」
といった、今だから語れるつまずきや迷い。
そうした等身大のエピソードこそが、同じ道を進む人にとって最も心に刺さる学びになると信じているからです。
うまくいかなかったことから得た教訓や、自分なりのやり方を模索した過程など、教科書には載っていない“現場のリアル”を丁寧に引き出すことを目指しています。
「聞くこと」が僕と世界にもたらした、嬉しい変化
「キクミチ」を始めて、そして自分自身も積極的に「聞く」ことを実践する中で、僕の周りでは驚くような変化が起こり始めました。
変化1:仕事も人間関係も、驚くほどスムーズに!
以前はあれほど苦手だった上司との関係も、積極的に「聞く」姿勢を持つことで、信頼関係が生まれ、仕事の効率も格段に上がりました。
コミュニケーションエラーが減り、何より精神的にとても楽になったんです。
「キクミチ」でゲストの方々の話を聞く際にも活きていて、相手が安心して本音を話せる雰囲気作りに繋がっていると感じます。
変化2:劣等感が「学びのアンテナ」に変わった!
「答えを知っている人」に素直に聞けるようになったことで、僕自身の成長スピードは飛躍的に上がりました。
「キクミチ」でさまざまなライターさんの話を聞くたびに
「そんな視点があったのか!」
「そういう乗り越え方があったのか!」
と、毎回新しい発見があります。
僕自身の学びであると同時に、リスナーの方々にとっても貴重な気づきになっているはずです。
教科書を読むだけでは得られない、経験に裏打ちされた言葉の重みを感じます。
変化3:未来への「道しるべ」が、次々と見えてくる!
かつてwebライターとして時間の使い方に本当に悩んでいた僕が、ある先輩ライターの方に思い切って相談したことがあります。
Zoomで1時間!!!
「1日3時間、時間を確保したいんですけど、どうもうまくいかなくて…。特に夜だと作業に集中することができず、なかなか進まないんです」
先輩は、「それなら、思い切って朝4時半に起きて作業するのはどうだろう?」
とアドバイスをくれたんです。
半信半疑で始めてみた朝活でしたが、これが僕にとって大きな転機となりました。
驚くほど作業に集中でき、作業量と作業の質、両方を手に入れることができたんです!
あの時、勇気を出して先輩に「聞いて」いなかったら、今の自分はなかったかもしれません。
まさに「人の話が道しるべになる」瞬間を、僕は「キクミチ」でも体験しているのです。
僕が見つけた「キクミチ」の作法
「聞くことは大切だ!」と実感する一方で、ただ闇雲に聞けばいいわけではない、ということも学びました。
「キクミチ」でゲストの大切な経験談を引き出す上では、相手への敬意と、より深い話を聞き出すための準備が不可欠です。
僕が特に効果的だと感じているのは「事前のヒアリング」です。
Zoomでお話を伺ったり、スプレッドシートで事前に質問項目を共有したりしながら、ゲストがどんな経験をされ、どんな想いを抱えているのかをじっくりと伺います。
本番中の質問の多くは、このヒアリングから生まれます。
しっかりとヒアリングをすることで、よりゲストの本質に近い、本当に聞きたい質問ができるようになるんです。
実際に質問する際には
「ここまで自分なりに考えた(あるいは、調べた)のですが、ここが分からなくて…教えていただけませんか?」
と、自分なりの準備と努力を示した上で伺うようにしています。
表面的なテクニックやノウハウだけでなく、「なぜそうしたのか」「どう感じたのか」という感情や思考のプロセスにまで踏み込んでお話を聞くこと。
*もちろん、失礼のないように細心の注意を払っています(笑)
相手へのリスペクトと、知りたいという真摯な気持ち、そして少しの準備。
それが、相手も自分も心地よい「キクミチ」の第一歩だと感じています。
まとめ|「聞く」勇気が、あなたの明日をきっと照らす
深夜のパソコン前で一人途方に暮れていた僕が、今こうして「聞くこと」の素晴らしさを語り、『キクミチ』という活動を通して誰かの役に立てるかもしれないと思えるようになった。
これは、僕にとって本当に大きな変化です。
「聞くことに消極的だった僕が、実際に『聞くこと』を試してみたら、想像以上に大きな成果と成長に繋がった」
この実感を、今度はあなたにも届けたい。「実際に人に聞いてみたら、自分のためになった」という経験を、ぜひあなたにも味わってほしいです。
「簡単なことでもいいから、まずは誰かに少しだけ聞いてみる」
小さな勇気が、あなたの目の前の霧を晴らし、新しい道を照らし出してくれるかもしれません。
僕の『キクミチ』が、そしてこの記事が、あなたの「道しるべ」の一つになれたら。
そして、人の話を聞くことで、あなたの成長が加速したと感じてもらえたら、それ以上に嬉しいことはありません。